ウォーク・ザ・ライン/君につづく道

2018年3月31日


とてもよかったです。ホアキンさん、歌はへただけど(おい)
演技はさすが!覚せい剤でおかしくなって、倒れるあたりは、「グラディエーター」のときのキレた悪役っぷりを彷彿とさせるものがあり、私は彼のこういう演技を見るのが好きですね~。
やはり、本物のジョニー・キャッシュはすっごくいい声なので、一度聴いてほしいですね。



芸術家の人生って、子供の頃からものすごく興味があって、映画化されているものは本当にたくさん観ましたね。
きちがいあつかいされようと(笑)、ひとつのことをやり続ける人たちって、好きですし、共感できます。
熱いしね。熱いのはいいことだ。

それより「メラニーが行く!」で、とんでもなく迷惑な女を演じていたリーズ・ウィザースプーン、今回は見直してしまいました。歌、うまいんですね!

さて、’80年代始め頃の原宿の風俗をご存知でしょうか?
日曜になると「ホコテン」にラジカセをかついで集まり、ロックンロールで踊っていた若者たちがたくさんいました。
男の子はグリースやディップでテカテカにしたリーゼントヘア、皮ジャンや古着の開襟シャツ、リーバイスのジーンズの裾をロールアップして、コンバースのハイカットや厚底のコンビの靴を履き、バックポケットには「ピンクドラゴン」で売ってるコームをさして。
女の子は、ポニーテール、サーキュラースカート、デッドストックのパンプスなんか履いてね。
お互い「コニー」とか「ポール」とか、ニックネームで呼び合うの。
日が暮れてくると、男の子の運転する「ビートル」に乗り込んで、デート。
ポップなネオンサインのついたカフェバーへ。まさに「アメリカングラフィティ」の世界。
彼らみたいなのが当時の原宿文化を背負っていました(笑)。
私もフィフティーズファッションが大好きでしたから、クラスのどの女の子よりも早く、コンバースのスニーカーを買って、自慢げに履いていました。
ベタなアメリカンスタイルはちょっと苦手だったので、ヨーロッパテイストを取り入れて着こなしていました。
休日になると、原宿の古着屋めぐり。修学旅行の学生さんたちは、皆キャットストリートのピンクドラゴンでお土産を買うのがお約束でしたねー。
音楽でも、オシャレだったのは、ロカビリー。
ロンドンでもそういうのが流行っていました。
ピンクドラゴンは今はもう当時の面影もなくなってしまったのですが、竹下通りの裏で、こんなお店が残っています。「LOVE ME TENDER」入り口にはエルヴィスの像がバーンと立っています(笑)。


そういう時代を、この映画を観ながら思い出して、とても楽しかったです。
映画のなかでも、ジョニー・キャッシュ初期のころ!
アコースティックギターと、ウッドベース!
なんといってもロカビリーはウッドベースなんですよ。
ぐるっと回したりしてね。かっこいいの。音もいいしね。
そんな風俗を楽しみながら、ストーリーにも引き込まれて、とてもよい作品でした。
ジェリー・リー・ルイスやプレスリーも登場してきて、楽しかった!
プレスリーの腰の振りは甘かったな~(笑)。
最後の、刑務所ライヴは感動ものです!

ウォーク・ザ・ライン 君につづく道 [DVD]
ホアキン・フェニックス (出演),‎ リーズ・ウィザースプーン (出演),‎ ジェームズ・マンゴールド (監督)
▶Prime Videoで見る

↑楽天で購入する