ユナイテッド93
ポール・グリーングラス監督は「ブラディ・サンデー」の映像を観た時にすごい衝撃を受けました。
超リアルな臨場感。
しかも、ハイテク技術で見せるという手法ではなくて。
それに、ただドキュメントっぽいのとは違う、そこにはちゃんとしたクオリティの高さと、クールな緊張感が存在してる。
すごい映像センスだなー!と感動しました。
もちろん、今回も超リアルな臨場感で、始めから終わりまで責め続けです。
かなりの緊張を強いられます。
でも、あのときあの機内にいた人たちの緊張感は、本当に本当に本当に、想像を絶するくらいのものだと、思いました。
しかしこの作品は、すばらしくよく仕上がっていると思います。
やはりグリーングラス監督って、頭の良い人だなあーという印象が強い。
臨場感はさることながら、登場人物それぞれの個性や人生観や、思考や、様々な部分を実にたくみに、みごとに描いています。
ただ、大変だっただの、悲しいだのというのとは全然違っていました。
かえって、この作品を観たあとは、背筋をのばして、頑張らなくっちゃ!
という気合いというか、ダラダラしてちゃいかん!!
と、カツを入れてくれたという感じでした。
俳優さんたちは、それぞれ現実味のある映像を考えて選ばれた、といった雰囲気の顔立ちばかりで、とてもよかった。
人間の「暴力に屈しない姿」に心底感動しました。
だからね、私も頑張ろう、と。
身が引き締まったのです。
原題:United93
監督 ポール・グリーングラス
脚本 ポール・グリーングラス
製作 ティム・ビーヴァン
エリック・フェルナー
ポール・グリーングラス
ロイド・レヴィン
製作総指揮 ライザ・チェイシン
デブラ・ヘイワード
音楽 ジョン・パウエル
撮影 バリー・アクロイド
編集 クレア・ダグラス
リチャード・ピアソン
クリストファー・ラウズ
公開 アメリカ合衆国の旗 2006年4月28日
日本の旗 2006年8月12日
上映時間 111分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出演者は無名俳優が中心に選ばれた。また、リアリティを追求するために、パイロットや客室乗務員役にはその職業の経験者を起用。また、空港との無線等には、事件当時の実際の音声が一部使用されている。映画を作製するにあたり、ほぼすべての遺族と連絡をとり了解を得た。また何人かの俳優が自身が演じる役をより深く理解するため、遺族のもとを直接訪れた。
監督をはじめとする製作スタッフは犠牲者の遺族や関係機関へ入念な取材を行った。また管制官や一部の出演者は、当日に現場で勤務していた本人が演じているという