イエスマン

実はこの「イエスマン」、すごーーーく、面白くって、まさに抱腹絶倒っていうか、面白いのと同時にしっかりと自己啓発ムービーになってて、スゴイんです。
安心しておススメします☆
始めから終りまでずーっと、にやにや、クスクス。
時々、あははは!と思わず爆笑してしまう場面も。


さて?このポスターは・・・

「使用前」です。

NOばっかり言ってると、こんな人に・・・。


そして、「使用後」。
YES!を言い続けた結果、こうなりました~(笑)。
青空は、晴れやかな心の中を表しています。

ところで、ちょっと映画とは直接関係ないのですが、私の大好きなドラマ「クリミナル・マインド」の中で、ピアニストのアルトゥール・ルービンシュタインの言葉が引用されていました。

「成功するための方程式などないが、強いて言えば人生と、それがもたらすものを無条件に受け入れることだ」

この言葉、「イエスマン」に通じるものがあって、思いだしていました。
あくまでも能動的に受け入れるのであって、
受動的な意味ではないんですよね。

ようするに、ただのイエスマン、ではないんです。

これは原作のダニー・ウォレスが実際に自分で経験し、実践したことが本になっていて、それをもとに映画化したものだそうです。
もとはイギリスでのお話ですが、今回の映画ではロスが舞台。
原作ではロンドン在住でBBCに勤める男が、映画ではロス在住の銀行員で融資係という設定になっています。


セミナー中(笑)
「イエスと言え~」
かなり強引な、セミナー講師です。

結局、きっかけなんて何でもいいわけです。
変わりたいから変わる。ただ、それだけ。

自己啓発セミナーのシーンがいかにも、って感じでもう、大ウケでした。
大げさな演出の、講師登場には思わず、プッ・・・と吹き出してしまいます。
テレンス氏、胡散臭さの出し方最高!怪しいんだけど何か迫力があって、妙な説得力があって(笑)。
パンフの中とじに、「YES!セミナー」のパンフが本物っぽく作って綴じてあって、これがまた最高!
「体験者の声」とか・・・!
遊び心が素晴らしいです。


原作ではダニーですが、映画ではカールという名前。
カールをとりまく個性的で温かい友人達の存在も良いです。
関係ないけど、カールってドイツっぽい名前ですね。

ジム・キャリー、まるで本人のように役にはまってました。
上手いです~!
彼がこの役を演じたことが、大成功の大きな理由でしょう。


「300」や「ハリー・ポッター」がネタに使われていて、主人公カールの勤める銀行の支店長はハリポタおたくなのです。
自宅でコスプレパーティをするシーンが楽しくって大爆笑。
支店長は一応、ロンのつもりなんでしょうね(笑)
スネイプ先生やダンブルドア、それに人間大のドビーがもう可笑しくってたまりませんでした。
その後、「300」のコスプレパーティもありました(笑)。

カールの、YESで人生を変えていく様は、素晴らしい結果を生み、DoからBeが育ったという、まさにそういう感じでした。

笑いっぱなしだったけど、実はとても深いことを語っていて、感動的な素晴らしい作品でした!

実は、感想が大幅に遅れた原因は、この分厚~~い原作本を読んでいたためなのです。
厚さ3cmもあって、文章も2段になってて読みごたえばっちり。
でも、すっごくノリが良くって笑いながらスイスイ読めてしまい、かなりハマりました!
というか、これ本当に全部実体験なの?!って尊敬します!おもしろすぎですよ~とってもオススメ!
日本語訳だと、どれだけ「YES」と言ってるかがわからないのが残念なところ。

映画にはなかったイギリスっぽい表現が楽しかったです。
「アメリカっぽいアクセントで話せないのが残念に思えた。アメリカ風のアクセントなら、こういうことも、もっともっとドラマティックに感じるだろう。」
には笑ってしまいました。だって、映画ではまさにアメリカだったから(笑)。

BBCのラジオ・プロデューサーは「カーディガン」を着用していることとか、
コーヒーではなく紅茶がやたら出てくることとか、
ピカデリー・サーカスで平和運動することとか・・・
とにかくイギリスっぽい表現が、映画と違っていて、そこがおもしろくてたまりませんでした。