インベージョン
この作品は原作が非常に古くて何度も映画化され、今回は何と4度目になるという、言ってみればSFの古典作品です。
なんとなく、最近AXNで放映していた「インベイジョン」ともちょっと似てるし(タイトルは同じだし・・)、色んなゾンビ映画とか侵略ものを思い出すところもあって、なるほどこれが原点なのか~と思いながら観てました。
そういえば「エクスマキナ」も、ちょっと似てるかな。
感情を失くしていくところなんかが特に。
この手の侵略ものなら「遊星からの物体X」なんかすごく気持ち悪いし怖いしで、なかなか楽しいです♪
”物体”が人間の身体から出てくるときが怖いんですよね~
「わーすごいなー」とか言いながら観るのです(笑)。
でも今回は中から出てきたりとか、ゾンビみたいにドロドロになっちゃったりとか、外見には変化ありませんので、安心して観ることができます。
で、何しろ、そうです、私はダニエル・クレイグを観に行ったのです。
しかし、アクション大好きなワタクシですので、今回はダニエルのアクションシーンが少ないところに不満(笑)。
カーアクションのシーンはかなり良かったです。
でも、ダニエルはいろいろとコスプレしてくれてファンサービスしてくれます・・・
白衣とか警察官とか♪警察官の帽子のかぶり方が素敵でした。
そんなこと言ってたら、沖縄の友人も「ダニエルのコスプレが良かった」と同じことを言っていました。まー考えることは皆同じなのね・・・
美形2人のツーショットは誠に美しいですね。
黒焦げのパンケーキをベン(ダニエル)が作るシーンが楽しかった!
(一番面白かったシーンかも)
アーロンとは大違い・・・でもかわいい。
ジェフリー・ライトが出てきたときは彼ってボンドのこと助けてくれたからまた助け役?と思いました。
こういうのって偶然なのでしょうか。
それとも意図しているものなのか・・・。
なんとなくそういう雰囲気の俳優さんなのでしょうね。
で、せっかくだから(?)マッツ・ミケルセンも出てほしかったねとまっつ大ファンの沖縄友人と話しておりました。ゾンビ役似合いそうだし(笑)。
二コール・キッドマンのファッションに注目。全体にストイックな印象でした。
グレイのタイトなニットに、ボトムはこれまたかなりピタピタのタイトスカートで、色はやはりグレイ。
足元は華奢なヒールのパンプス。
ちょっとクラシックな、ヒッチコックなんかに出てくる女優さんみたいな雰囲気を演出していました。
で、この体の動きを制限したような状態で、ゾンビ(?)が追いかけてくるから、逃げるわけです。
いかにも走りにくそう~で、ハラハラドキドキ度が上がりますね~
こういったホラーとかサスペンスものでは女性にわざと走りにくい格好をさせるのが定番らしいですね。
それで、緊迫感を高めているわけですね。
二コールはトレンチコートの着こなしもすごく素敵で、すぐに真似したくなりました。
そうそう、ダニエルのこのサングラスも決まってる!
髪形も007のときより長めで、素敵でした。
彼がいつにも増して素敵だったのは、髪型のせいかもと友人と話しておりました。
あと面白かったのは、キャロル(二コール)の元夫の新しい恋人らしき女性が、キャロルと同じようなスラリとした金髪美人。
でも、キャロルの地味なベージュの下着に対し、新しいほうの彼女は、さりげなく派手めな下着をつけているんですよね。
似たような感じの人なんだけど、中身は全然違う、と。
このあたりの細かい演出も面白かったです。
しかしこの作品とても面白く観れたのですが、SFとかホラーのジャンルにしては、全体にスタイリッシュにまとまっているなあと思いました。
いわゆるB級っぽさがなくて、クールに決まってて。
監督は「ヒットラー:最期の12日間」の、ヒルシュピーゲル監督。
彼の撮りかたはとてもシンプルというかストイックな感覚がいいんですね。
「ヒットラー~」も、淡々としていながら緊張感とシャープな感性が好きな作品です。
この映画観たあとは、人様から飲み物をすすめられても、飲みたくないなあ・・と思ってしまうのでした(笑)。
感染させる方法がね・・・ちょっと(いや、かなり)嫌ですね~(^^;)