イエローハンカチーフ
客層は老夫婦など、年齢層高め。なぜかガラガラでした。娘と行きましたが、20代の人なんてたぶん他にいなかったと思う。
山田洋次作品のほうは、もう、いつ観たっけ?と記憶が定かではありません。とりあえず感動作品だったっていうのと、倍賞千恵子さんの演技が印象に残っています。
最近では「京浜家族」パロディ作品(幸せの眠眠打破)が実にインパクトあって面白く、印象深いです。問題は娘がオリジナル未見で、「京浜家族」のほうしか知らないということです(笑)。
なにはともあれ、役者さん揃いのせいもあって、とても良かったです!
ストーリー知ってるのにもかかわらず、最後はやっぱり感動的でした。
ウィリアム・ハートとマリア・ベロ、かなり癖のある2人の組み合わせでしたが、しっとりと大人の心の内面を表現していて、いい雰囲気でした。
観終わってみると、なるほどと思えるキャスティングでした。
マリア・ベロさんの自然体なファッションが良かったなあ。ちょっと’70年代オマージュ入ってて。クリスティンの服も可愛かった。
もともと原作がアメリカのものなので、アメリカの風景や空気感、それに人物達にしっくり馴染むのではないでしょうか。それと、アメリカお得意のロードムービーなわけで、不自然さは皆無でした。
山田洋次作品は’70年代公開で、すでに33年経ってるんですね。
でも、現代に置き換えてみても、まったく違和感のないのには驚きました。
ひとつのことを信じたら、ずっとそれを貫き通す、という部分、大切なことだなと思いました。
誰かを信じることが、自分を信じることにもつながる。
ブルーのオープンカー(かなりポンコツ)が爽やかで良かったですね。
それぞれに孤独をかかえる3人。つい先程まで赤の他人だったのに、自然に心を通わせていきます。ずっと自分の居場所が見つからなくて、居心地の悪い思いで暮らしてきて、なんとか安らぎを見出そうとする彼ら。
理解してくれる人との出会いが、自分らしくいられることを見出すことにもなっていくんですね。こういう感じのテーマが、とても共感できるし、おそらくどんな人にも……、と思いました。
私も娘も要注目だったのがこの2人。エディ・レッドメインとクリスティン・スチュワート。2人とも、すっごく可愛くてたまりませんでした!
クリスティンは、「トワイライト」でブレイク前の頃というので、フレッシュで、まだ少女っぽいガーリーな可愛さが残ってて。
今(トワイライト後)はもっとパンクな印象が濃くなってて、それはそれでクールで良いなと思っています。今年のアカデミー賞の時着てた黒いドレスも、年齢にしては地味すぎという感想もあったけど、彼女のイメージに似合っていました。
この頃なら、ピンク色なんかも似合いそうかな?という感じ。
まーとにかく、私個人的に、エディのファンとしては、彼がほぼずーっと画面に出ているのが嬉しかったし、ゴーティのキャラクター、すごく似合ってた。
エディが言うには、自分とはまるで性格違うのだとか。
あ、それと、桃井かおりさんチョイ役でご登場。爆笑してしまいました!
普通に日本語しゃべってるし!
どうみても”女郎屋の女将”にしか見えないわって感じの独特~な素晴らしいオーラでした(笑)。
心温まる、とても良い作品に仕上がっていたと思います。