スルース
作品情報
時間:89分
原作:アンソニー・シェイファー『探偵スルース』
原題:Sleuth
製作:2007年アメリカ
監督:ケネス・ブラナー
脚本:ハロルド・ピンター
撮影:ハリス・ザンバーラウコス
音楽:パトリック・ドイル
キャスト:
マイケル・ケイン(石田太郎)
ジュード・ロウ(森川智之)
スタイリッシュな英国紳士
2008年の英国男性ベスト・ドレッサーの1位は、ダニエル・クレイグ。
3位にダニエル・デイ・ルイス、4位にジェイムス・マカヴォイ、13位にクライヴ・オーウェンがいましたね~。
そしてジュード・ロウは7位でした。
男性ファッション誌もよくチェックしている私なのですが、ジュード・ロウは本当によく参考にされていますね。
彼のオシャレぶりは周知の事実というわけで。
表参道のダンヒルでも、彼の大きな写真が飾ってあって、う~ん、イメージぴったりだなあ・・さすが・・と思って、いつも通りながら眺めています。
全く話はそれますが、今、バーバリーではエディ・レッドメインとアレックス・ぺティファーがモデルをつとめていて、お店に行くと、やはり大きな写真が飾ってあるので見学させてもらってます(笑)。
それと、GAPもこまめにチェックしてますね~。
次々と素敵な俳優さんを起用してくれるので、表参道を通ったら、忘れずに、なのですね~。
・・・と、かなり話がそれてしまいましたが、とにかくジュード・ロウはオシャレな人です。
スリムな体型を生かして、タイトな着こなしがお得意ですね。
オシャレといえばコリン・ファレルの話もしたいところだけど、そんな話を始めたら止まらなくなるのでやめておきます。とにかく映画の話をしないと・・・(^^;)
その日は2本観るぞ!と頑張って、時間がちょうど良かったという理由で「スルース」と「アメリカを売った男」の2本になったのです。
深く考えてなかったのですが、偶然にも両作品とも、老年の男VS若い男の2人の演技バトル!という地味ながら硬派な映画で、個人的には4人ともすごく注目している俳優さんたちだし、かなり楽しめました。
さて、「スルース」はリメイク作品です。
プロデューサーはジュード・ロウ。監督はケネス・プラナー。
私はこれまで、プラナー監督作品にはほとんどなじみがありませんでしたね~。
この前やってた「魔笛」も結局行かなかったし・・・。
ひとりの女をめぐって、2人の男の嫉妬が生む、サスペンス劇なのです。
なんというか、ちょっと変わった舞台劇風の演出とか、隠しカメラからの目線、サスペンス調を盛り上げる閉鎖された空間デザインや照明効果、などなど、楽しかったです。
それに脚本も面白くてすっかり引き込まれました。
意味深な台詞のやりとりがすごく面白い!
英語がよくわかるともっと理解できて楽しいだろうなあ~と思いました。
しかし、それよりもなによりも、ジュード・ロウとマイケル・ケインの2人が本当に見事な演技を披露してくれるので、それが一番の見どころでもありました。
作品をぐっと一流に仕上げていたのも彼らの素晴らしい才能のおかげだと思えました。
2人とも、登場シーンから危険な香りをプンプンさせています。
これから何が始まるのかと、その時点で期待させてくれます。
セリフの間の取り方とか、強弱のつけかたとか、表情とか・・・2人をじっくりと観察すればするほど面白くて面白くて。
セリフに裏があり、感情にも裏があり、と、こういうのってたまりません。
心の裏を読む、裏をかく、騙し合い、・・・駆け引きが面白いのです。
ところでジュードとマイケルのお2人は、「アルフィー」という作品のオリジナルとリメイク版でそれぞれ主演しているという縁があるのですね~。
両方とも未見なので、是非とも観なくては!
それと、72年版の「スルース」では今回ジュードが演じたマイロ役をマイケル・ケインが演じていて、ワイク役のローレンス・オリヴィエとともにアカデミー主演男優賞候補だったそうです。
何と楽しいつながりでしょう。
この「スルース」、私は大変楽しませてもらいました。
でも、これは情報なしで観て、その展開の面白さや意外性を体験する楽しさを味わってほしいなと思いますね。
そういうわけで、感想書くのが非常に難しいです。
そうそう、ジュードのファッション、すごく良かったですね~。
この↑ストライプのシャツとベスト、ボトムはジーンズ、足もとはバックルつきのブーツがチラリと見えました。
ジーンズを美しく腰ではいて、長さも完璧。
登場した時は、この上にジャケット(ベストと共布かな?)を着て、その上にさらに細みのコートでしたが、決まっておりましたね~。
本当にきれいな着こなし。
今回の髪の長さ、このくらいがちょうどいいなあ・・と思って見ていました。
(単なる好みかも・・)
先日、駅の売店で見かけたジュードの髪は、かなり短くなっていて、ちょっと残念でした・・
この、白いカットソーの着こなしもいいですね~
こういう何でもないシャツの着こなしには、その人物の内面が表れるみたいに思えて、着崩れているというのにカッコイイんですねえ。
それにあとで知ったのですが、衣装デザイン担当は「エリザベス・ゴールデン・エイジ」のアレクサンドラ・バーンさんですからね~。
ついつい細かいところまでチェックしてしまうのも当然なのでした。
小道具に使われたゴージャスな宝石のネックレス、「ブルガリ」の保証書のようなものが添えてありましたが、本物なのかしら?とても綺麗で、目をひきました。
オリジナルの「スルース」も観てみたいです。