アンダーワールド・ビギンズ

どういうわけか全くわかりませんが、はるか昔の高校時代に私はドラキュラ伯爵に大変心惹かれ、以来吸血鬼だとかヴァンパイアなどの大ファン。
ついでにモンスター系も大好き。
ヴァンパイア映画っていうといそいそと出かけて行きます。
そしてまた、遺伝子のせいなのか何なのかはまったく不明ですが、娘も気がつくとヴァンパイアものが大好きな子に育っていました。


「アンダーワールド」は1作目からの大ファンです。
レン・ワイズマン監督の美意識にすっかり魅せられてしまった私達は、「アンダーワールド」「アンダーワールド・エボレーション」とそれはそれは楽しく鑑賞してきて、さすがにもうおしまいなのかなあと思っていました。
なにしろ最も重要なヒロインのケイト・ベッキンセールが「もうやりたくない」発言をしていたしで、すっかりあきらめていました。

ところが突然のこの3作目登場に、思わず「ヤッター!」とガッツポーズなのです。
アンダーワールド、ここに完結です。
しかも今更知ったけど監督はもともとこの企画が3部作だったとか。
そうだったのか・・・。


そういうわけなので、誰が止めようと(特に止められてませんが)レイトショーだけだろうと、お構いなしに行ってしまいますね。
おにぎり持参で、大張り切りで行ってきました母娘です。
いつもなら夜外出というだけで「疲れる」とか「眠い」とかぶつくさ言う娘なのに、そのような言葉は一切、一言もなしでした(笑)。
とにかく行くんだ!!というやたら気合い入りまくりな母娘。
大きなスクリーンで観れて嬉しかったのですが、席はガラガラに空いていて、ちょっとさみしかったですね・・・

もちろん「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」なども大好きなのですが、「アンダーワールド」の世界は他のヴァンパイアものにはない、スタイリッシュで独特の美学にあふれていてとても素晴らしいのです。
ひたすらブラックなカラーで攻めていくデザインコンセプト、ダークな暗~い映像とか、美術デザイン、衣装デザインも素敵で、それらもこのシリーズの魅力です。
ビギンズということもあり、時代的にかなり古めかしい雰囲気で、室内や衣装の装飾的なデザインに目を奪われていました。
ワイズマン監督は今回プロデューサーとなり、監督はパトリック・タトポロス。
彼はこのシリーズでのクリーチャーデザイナーで、ワイズマンと共にアンダーワールドの世界を作り上げてきた人なのです。
飛び道具などの武器のデザインや、小道具など、細やかなところも観察のしがいがあって楽しかった。

お話は、ヴァンパイア族とライカン族(狼族)との戦いの歴史です。
その長老の娘ソーニャとライカン族のルシアンとの禁断の愛が今回3作目の主要なお話となっていて、それはまるでロミオとジュリエットのようでした。
1作目からこの過去の話にはチラチラとふれられていて、気になっていたわけですがこれですべての真相を知ることができてスッキリ!な気分です。いや~いい話でした。


で、大大大注目はこの方、ビル・ナイ。
ヴァンパイアの長老、ビクターです。

(この画像のシーン、何となく「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」のデネソールとかぶるのですが・・・気のせいかしら・・・いやもしかしたらオマージュかも)

1作目の登場からの彼の大ファンで、その後どんどん有名になり大作映画にも出演して、大活躍なのですね。今公開中の「ワルキューレ」でも重要な役を担当しています。

今回ほとんどビル主演!!!でした!嬉しいったらありません。
本当にカッコ良かった。素敵。なんたって特殊メイクなしだし(笑)。
素顔でもゴージャスなコスチュームが素晴らしくお似合いでした。
しかも剣で戦うシーンまでやってくれて、もう最高っ!!!でした。
いや~いいものが観れて幸せです。
娘を思う父の内面的な心情なども細やかに表現されていて、大変素晴らしい演技でした。
娘と私が、あとから何度も繰り返し語りあってるシーンは、ちょっとだけ陽の光にあたった皮膚がチリチリ・・・・っと焦げそうになるところで、その時のビルの表情が忘れられませんね。


ソーニャ役のローナ・ミトラもすごくカッコイイです!!
乗馬もお得意だそうで、騎士姿が決まっておりました。
始めて予告編を観た時、てっきりケイト・ベッキンセールかと思いこんでしまったほど、よく似ています。
しかし、なぜ彼女たちが酷似しているかについては運命的な物語の深い意味があったんですね~。


頑張って若返ったマイケル・シーン。
とてもワイルドで素敵でした!
彼は英国首相もやったかと思えば狼になったり(笑)、実に達者ですね。

シリーズのメンバーでもあるタニス役のスティーヴィン・マッキントッシュもなかなか良い役どころで印象的でした。

あと、ケイト・ベッキンセールも出演なのかと思っていましたが、最後に前作の映像を使ったのみでした。

帰宅後、娘と2人で思わず1作目「アンダーワールド」を観てしまいました。
特に冒頭のセリーン登場シーンですね。本当にカッコイイ。
ケイトさんは実に美しいです。


上の人と同一人物とは思えない変貌ぶり・・・

「フロスト×ニクソン」
楽しみです!


1作目。
公開当時は本当に知られてなくて、ガラガラの劇場で観たけどほとんど完璧に私の趣味の世界を映像化してくれた、という感動に興奮しました。このケイトさん、本当に美しいです。
ビクターの復活の時のメイクが物凄くコワいのが、密かに有名です(笑)。


こちらは2作目。衰えを見せずに美しいケイト。
そういえばこの後の話はどうなっていくのだろう・・・。と気になるなあ・・・。