ルワンダの涙

2018年5月10日

制作:2005年イギリス、ドイツ 115分
原題:Shooting Dogs(米題:Beyond the Gates)

監督:マイケル・ケイトン=ジョーンズ
脚本:デヴィット・ウォルステンクロフト
音楽:ダリオ・マリアネッリ
撮影:アルヴァン・ストラスバーグ
編集:クリスチャン・ロンク

クリストファー神父:ジョン・ハート(麦人)
ジョー・コナー:ヒュー・ダンシー(武藤正史)




ずっと行かなくちゃと思っていて、ようやく観ることができました。

良かった・・・。観れて。

「ホテル・ルワンダ」も観賞済みですが、私はどちらかというと、今回の「ルワンダの涙」のほうが良かったですね。
ホテル・ルワンダよりもこちらのほうがもっと救いの無さや苦悩が、しっかり描かれていたように思いました。

また、この作品にかかわっているスタッフ達は、実際に生き残った人達であるというところに、作品の深い意味を感じます。
虐殺があったことももちろんですが、世界が「見捨てた」ということが、非常に大きな問題であったと、そのことを強く観るものに訴えかけてきます。
そしてそれは、我々自身の問題でもあるのだと。
そのあたりは、今回の作品のほうがメッセージ性がありました。

本当に、どうにもならない問題なのでしょうか?
「不都合な真実」でゴア氏が言っていた言葉を思い出します。
(あちらは環境のことでしたが)

「どうにもならないことだと、思い込まされているんだ」


ジョン・ハート、大好きな俳優さんです。
いつもいつも素敵な演技を見せてくれるのですが、今回もほんとうに素晴しかった!


それと、ヒュー・ダンシーもいいですね~。
「キング・アーサー」での騎士役がとても素敵でした。
バーバリーのモデルさんもやってたりと、その活躍ぶり、とっても注目しています。

「トゥモロー・ワールド」で主役をやっていたクレア=ホープ・アシティも、良かった。
彼女はすごく存在感がありますね。
特に走りっぷりが良かったですね。
国連軍の大尉役、ドミニク・ホロウィッツも良かった。

「ホテル・ルワンダ」に出てくる国連軍は最後までかなり頑張って協力的でしたが、
「ルワンダの涙」のほうはほとんど役に立っていませんでしたね・・それで、その存在理由はいったい何なのかと、問いかけてくるのです。


このポスターのデザインもいいですね。
あれ?タイトルが違う・・・。イギリスとアメリカではタイトルを変えているようです。

マリーの走るシーン、すごく印象に残りました。
とくに、このポスターのシーンは、すごく気持ちよかった。

あんなにも過酷な状況のなかで、生き残った人達がいたんだなあと思うと、
人間の強さ、たくましさに感動せずにはいられません。

人間が、人間を殺していい理由なんて、あるはずがないのに。

人々の怒りや、弱さ。それらは、自分自身の中にあるはず。
しかし、本来の意味を考えるのではなく、怒りや弱さを自分以外のせいにし、他者に向けられる。
結局は誰かが誰かを利用している。

殺戮に使われた武器は、中国やロシアのものです。
わざわざ遠くから運ばれるんですね。
武器商人によって。
ダイアモンドを見ると、胸がむかむかしますね。

アマゾンで購入する

▶Prime Videoで見る
ルワンダの涙 [DVD]
ジョン・ハート (出演), ヒュー・ダンシー (出演), マイケル・ケイトン=ジョーンズ (監督)

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ルワンダの涙 [ マイケル・ケイトン=ジョーンズ ]
価格:3681円(税込、送料無料) (2018/4/30時点)

楽天で購入する

史劇, 戦争

Posted by miniaten