新国立劇場:「ドン・ジョヴァンニ」
オペラパレスの今月のオペラは「ドン・ジョヴァンニ」。
ホール内のクリスマスの飾りつけが綺麗で、オペラ鑑賞の気分も盛り上がります。
大好きなドン・ジョヴァンニ。
もー、何度でも、色々なパターンで観たい作品です。
紫のお衣装がドン・ジョヴァンニ、左のシルバーのお衣装の人はレポレッロ。
お二人とも素敵でした~~~!
バリトンとバスの掛け合い、大好き。
どこまでもかっこよくてオレ様なドン・ジョヴァンニと、そんな身勝手なご主人に仕えるちょっとオトボケなレポレッロのコンビがとても楽しいのです。
あと、悪役が主役で、全体にダークな雰囲気の作品で、それも気に入っています。
冒頭。ゴンドラに乗り、仮面をつけてマント着用で現れるドン・ジョヴァンニに、おお~~~!!と感激。
そのお姿はまるでファントムのようで、悪役の魅惑的な姿にドキドキしました。
今回、グリシャ・アサガロフさんの演出は、カサノヴァのイメージで、ヴェネチア風の舞台演出になっているのです。
しかも、装飾などがゴシック調で、黒を基調としていて、それがもうたまらなくツボでした。
衣装デザインもすごく良かった!!!
着てみたくてたまらないものばかりで困ってしまいました~。
久々のモーツアルトの音楽にも浸りきってしまいました。
チェロが良かったな~。
指揮者のコンスタンティン・トリンクスはチェンバロを演奏しながらの指揮で、カッコ良かったです。
最後の合唱「死は生き方と同じだ」と歌うのが今日はやけに心に残りました。
この作品では悪人に対してこのように歌っているわけですが、悪人でも善人でも、どちらにしても死に様は生き方である、と思うのです。
少々お疲れ気味な日でしたが、素敵な舞台ですっかり回復しました。