幸せのちから
あたりまえのことが、あたりまえにできない人が増え続けていて、なんだか気味が悪くなることがあります。
この作品は、あたりまえのことを、きちんと、まじめに、コツコツと努力する人のお話でした。
でも、成功法則の本って、すべてと言っていいくらい、あたりまえのことが書かれています。
それなのに、そのあたりまえの努力をやらない人がなぜかほとんどです。
だから、この作品を観ても「よくある話だからつまらない」で終わってしまうと、あまりにも薄っぺらな表面しか観ていないことになるでしょう。
私には、主人公クリス(ウィル・スミス)の、ゼロから這い上がっていくその姿に、非常に共感しました。
私はほんとうに、つくづく思うんです。
あたりまえのことをきちんとやり、それを持続させることって、人間としてほんとうに大切なことなんじゃないかと。
だから、今、この時代に、普遍性を持ったこのストーリーが、心にしみるのではないかと思いました。
ウィル・スミス、かなり見直しましたー。
気合い入った演技に、引き込まれました。
常にポジティブで、積極的、チャンスを自分で切り開いていく、そんなクリスには学ぶところが多いです。
ウィル・スミスの実子、すっごいかわいい
もじゃもじゃヘアーとか、おでことか、お人形みたい。
とくに私が感激したのは、お金持ちの人達の描き方でした。
この作品に登場するお金持ちの人達は、皆、ふところが大きく、フレンドリーで、人を外見でなく、きちんと実力や人柄を見てくれる、というところが素敵でした。
やはりそれなりの地位にいる人はそれなりの努力や苦労をしてきてるからなんですね。
よく、お金持ちを悪人にしたてて、ヒーローは貧乏、っていうあのパターンが腑に落ちなかったので、今回は大納得できて良かったです。
あ、でもアメコミ・ヒーローものは大好きですとくにバットマンがいいな。
お金持ちで、いい車乗ってるから(笑)。
子供の時に、あの、お金持ちは悪人、っていうのを見せられると、「お金持ちって悪い人=だから貧乏のほうがいいんだ」という、刷り込みになってしまうんじゃないかと思うんですよね。
ところで、映画を観に行って、「元気をもらう」っていうあの「もらう」っていうのはどうかと思います。なんだか浅ましいですね。
どんなことでもそうですが、自ら「学ぼう」とか「学ばせていただく」という姿勢でないと、大切なものはわからないのだと思います。
この作品には、人生の教訓がたくさん、ちりばめられています。
それを読み取るのが、楽しい作品です。