プラハ国立歌劇場「アイーダ」

2020年9月9日


プラハ国立歌劇場のオペラ「アイーダ」を鑑賞。

休憩のとき、近くにいた婦人が

「この前ミラノ・スカラ座のを観ちゃったからねえ・・・どうも見劣りがするわあ」

うう、奥様・・・それは言ってはなりません。
比べようがありませんもの。
ミラノスカラ座は豪華の極みというか、これでもか~!っとお金かけまくったセットと衣装でしたもんね。
あれに比べたらどんなものだって見劣りしますよ。

まあ、いいじゃありませんか。
質素でシンプルな「アイーダ」を気軽に鑑賞できるというのも。
けど、きらびやかな雰囲気やエジプトっぽさはよく表現されていて、楽しかったです。

それにしても、今日はカジュアルな服装の人が多かったなあ。


そうはいっても、やはりヴェルディの作品は素晴らしいのです。
それに「アイーダ」は本当に名作ですね。
何度でも、色々なヴァージョンで楽しみたいものです。
そしていずれはイタリアのコロシアムで鑑賞したいですね。
考えただけでワクワクしてしまいます、野外オペラ。

CDで聴きすぎなくらい聴いてるので
曲がもう体にしみ込んでる(大げさ!)ような感じでしたから
一緒に歌っちゃいそうな、そんな楽しい~気分で聴いていました。

「清きアイーダ」なんか、生で聴けて本当にうれしくって。
アンコール!!ってお願いしたいくらいでした。


ラダメスはマリオ・マラニーニで、すごく良かったです。
こちらの両手を上げているのがラダメスですがお衣装が、この画像だとわかりにくいけど、ミニスカ(というかふんどし)で素足の、まさに古代戦士風でカッコイイのです。遠目にはグラディエーターのラッセル・クロウに見えました(笑)。

「アイーダ」は物語ももちろん、人物描写の細やかさでも有名で、特にラダメスの男っぽさは実に魅力的で、惹かれます。
アイーダが逃げましょう、って言っても逃げないところなんか、泣けますね~。


こちらは兵士のお衣装なんですが、これがなかなかにツボを押さえていて、カワイイ!と思いました。
あと奴隷のファッション(?)もオシャレでした~

衣装の色彩は、白、ゴールド、黒とシンプルで、そこへアムネリスの着るオレンジがさし色になっていてキレイでした。
アムネリスのヨラナ・フォガショヴァーはすっごい美貌の持ち主で、ラダメスはアムネリスのほうに行ってしまうのでは?なんて心配するくらいでした。
若手実力派のメゾソプラノだそうです。
本当に舞台映えするというか、華のある人でした。カルメンなども似合いそう。

セットは最初から最後まで動かさず、真中にドーンとピラミッドが構えていました。

ファンファーレで使う、細長ーいトランペットはアイーダトランペットというのだそうで、ヴェルディは「アイーダ」のために自らデザインしたそうです。
ヴェルディさんのコダワリってすごいなあ・・・。

また別の歌劇場での「アイーダ」、来ないかな。楽しみです。

さて、再びドミンゴのラダメスを聴くとしよう。